・年齢:30代前半
・総務系の大学職員
・2020年、第一種衛生管理者試験合格
・後輩10人以上に試験対策の助言経験
・「衛生管理者.com」管理人
「衛生管理者」資格は国家資格なので、取得が難しいのでは?と不安になっていませんか。
第一種衛生管理者は合格率がおおよそ40%以上、第二種衛生管理者は合格率がおおよそ50%で、比較的簡単に取得できる国家資格です。
・衛生管理者試験の最新の合格率は?
→第一種が46.0%、第二種が49.6%です(令和5年度)
・衛生管理者試験の最新の一発合格率は?
→第一種が20%、第二種が25%ほどと言われています。
・衛生管理者試験の難易度はどのくらい?
→簿記3級くらいの難易度です。
・試験は近年難しくなっている?
→合格率が下がった年もありますが、特段難しくなってはいません。
本記事では、第一種衛生管理者試験に一発合格した筆者が、衛生管理者試験の合格率および難易度をわかりやすく解説していきます。
衛生管理者試験は第一種衛生管理者、第二種衛生管理者ともに何回でも受験できる、比較的簡単な国家資格です。
【早めの準備を!】衛生管理者試験の受験・免許申請に必要な書類を解説
第一種衛生管理者試験の合格率・問題数
まず、衛生管理者には第一種と第二種があります。自動車運転免許のようなものですね。
第一種衛生管理者は全ての業種
第二種衛生管理者は特定の業種(有害業務と関連の少ない情報通信業、金融・保険業、卸売・小売業など一定の業種の事業場においてのみ)に対応しています。
第一種は幅広い業種で仕事ができると覚えておけばいいでしょう。
安全衛生技術試験協会のホームページによると、令和5年度の第一種衛生管理者の合格率は46.0%です。
(近年6年で、42%〜47%で推移しています。)
第一種衛生管理者は約68,000人の受験者に対して、約31,000人が年間に合格しています。
出題数については「五者択一」の問題が44問です。
この中で全体の正答率が60%、各出題項目の正答率が40%以上で合格です。選択式で400点満点中240点以上は取れそうな気がしませんか?
40%未満の正答率の科目がないことも合格条件になりますので、苦手科目を作らないように勉強する必要があります。
第二種衛生管理者試験の合格率・問題数
第二種衛生管理者試験の範囲は第一種衛生管理者試験から「有害業務」による出題を除いた範囲です。
従って、有害業務を扱うような業種では仕事ができないのが第二種衛生管理者です。
安全衛生技術試験協会のホームページによると、令和5年度の第二種衛生管理者の合格率は49.6%です。
(近年6年で、49%〜56%で推移しています。)
第二種衛生管理者は約35,000人の受験者に対して、約18,000人が年間に合格しています。
合格率は第一種衛生管理者のほうが若干低く、受験者数は第一種が第二種の2倍近くになっていて、毎年似たようなデータになっています。
出題数については「五者択一」の問題が30問です。
第一種衛生管理者試験から有害業務に関する範囲を除いた「関係法令」「労働衛生」「労働生理」の3科目で、各10問100点満点の合計300点満点です。
合計が180点以上、40点未満の科目がなければ合格になります。
第一種・第二種の一発合格率は?
衛生管理者試験で一発合格は十分可能です。一発合格の合格率は第一種衛生管理者で20%、第二種衛生管理者で25%程度と言われています。
通常の合格率の半数ほどですが、国家資格で20%以上の一発合格率は高い部類です。
実際に、筆者の後輩でしっかり勉強していた人たちは8割以上が一発合格しています。
一発合格のための、独学のおすすめ勉強法は以下の記事で紹介しています。
衛生管理者の難易度は簿記3級くらい
必要な勉強時間は2-3ヶ月くらいと言われています。
身近な資格でいえば、簿記3級と同じくらいの難易度だと思ってください。
厳密に言えば、第二種衛生管理者試験は簿記3級より簡単、第一種衛生管理者は簿記3級より少し難しいレベルです。
簿記3級を取得した家族や友達に聞いてみてください、同じくらいの勉強時間や取り組み方で衛生管理者試験も合格できると思います。
資格試験の合格に向けて、参考書を購入して独学で取得する人もいれば、通信講座を使って取得する人もいます。
合格だけを目指すのであれば、テキスト・重要問題集を購入して、独学で問題ありません。
最短で取得したいという方は通信講座の受講を視野にいれてもいいでしょう。
衛生管理者試験は難しくなった?
受験する後輩に2020年以降、継続的にアドバイスしていますが、難易度が上がったという印象はありません。
合格率が下がる年もありますが、第一種衛生管理者は40%台、第二種衛生管理者は50%台で推移しています。(令和5年度の第二種は、50%を下回りました)
2015年には第一種衛生管理者の合格率が、約55%だったようなので、それに比べると確かに難しくなっていますが、ここ5年間では大きな変化はないですね。
過去問題で対策して、見たことがない問題が出ることもありますが、解けなくても合格点には届きます。
衛生管理者試験受験準備講習を受けるべき?
「衛生管理者資格」取得のための講習会(第一種は3日間程度、第二種は2日間程度 都道府県によって異なる)を都道府県等が開催しています。
職場で衛生管理者資格をとる人は、この講習を受けるよう勧められると思います。
この講習で試験のポイントの解説を受ける人が多いですが、筆者は講習会の受講は必要ないと考えています。
講習会では全ての内容を2,3日間でやるのですが、化学物質等は知らない単語だらけで、聞いていても全くわかりません。
私は参加しましたが、会社負担でテキストをもらえる以外は無駄だったと感じています。
- 「黄りんマッチはこういう特徴で・・・・」
- 「ベリリウムは・・・」
など、工場で働いているわけでもないので、全く頭に入ってきませんでした。
講習やスクールは必要ないと思いますので、試験を受けると決めたら、まず問題集に目を通しましょう。
オススメの問題集は以下のものです。
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まとめ:衛生管理者試験は一発合格可能
第一種衛生管理者試験は合格率40%程度、第二種衛生管理者試験は合格率50%程度の国家試験です。
それぞれ、一発合格率は第一種衛生管理者で20%ほど、第二種衛生管理者で25%ほどと言われています。
何度でも受験できる機会がありますので、積極的にチャレンジしましょう。
私は独学で、第一種衛生管理者試験に合格しましたが、資格取得後、すぐに「衛生管理者」の業務をする方はより深い知識が必要なので、通信講座などを受けるという選択肢もあります。
2種から1種を取得する方法(特例第1種衛生管理者試験)もありますので、参考にしてみてください。