・年齢:30代前半 千葉県在住
・総務・人事担当のサラリーマン
・2020年、第一種衛生管理者試験合格
・後輩10人以上に試験対策の助言経験
・「衛生管理者.com」管理人
会社からの指示で、最短での衛生管理者試験合格を目指すしている人も多いでしょう。
多くの資格取得サイトでは、第一種衛生管理者試験で100時間、第二種衛生管理者で60時間の勉強時間が合格に必要と言われています。
1日の勉強時間にもよりますが、2ヶ月程度の期間が必要だということになります。
本記事では、一般的な勉強時間よりも効率よく、最短で合格する方法を紹介します。
・短期集中、1日3時間の勉強時間を確保しましょう
・第一種衛生管理者試験で1ヶ月
・第二種衛生管理者試験で2週間での合格を目指します
最低でも1日3時間程度を確保して、短期集中の合格を目指しましょう。順番に解説していきます。
【一種がオススメ!】第一種衛生管理者と第二種衛生管理者の違いを解説
ステップ1 衛生管理者試験に申込む
衛生管理者試験は月に数回受験日がありますが、好きな日に受験できるわけではなく、満席になってしまうこともあります。
まずは、書類を揃えて、第一種衛生管理者試験・第二種衛生管理者試験に申し込みましょう。
卒業証明書・事業者証明書などが必要なため、勉強の開始より、申し込みが先です。
第一種衛生管理者試験では1ヶ月以上、第二種衛生管理者試験では2週間以上の勉強時間を確保しましょう。
ステップ2 テキスト・問題集を手に入れる
最短合格に向けて、テキストを準備しましょう。以下、いずれかの方法をオススメします。
①アガルートアカデミーの衛生管理者対策講座
※アガルートの通信講座は2022年、内容変更があったため、コスパを考えると②のほうがオススメの方法となります。
アガルートアカデミーは、資格試験のオンライン講座を取り扱っている会社です。
受講料はテキスト購入に比べると高額ですが、最短合格に欠かせないスキマ時間に勉強できる「講義動画」があります。
テキスト・過去問題・講義動画がすべて揃うので、最短合格のために、やらなければならないことが明確になります。
また、アガルート社が出しているモデルケースでも1ヶ月での合格が想定されいます。
第一種衛生管理者で1ヶ月の想定ですので、第二種衛生管理者では半分の2週間で合格できるでしょう。
ネットで注文完了ができ、受講直後から講義動画の視聴が可能で、また合格時にはアマゾンギフト券5,000円分のプレセントもあります。
アガルートアカデミーの通信講座については、教材をいただいたことがあり、以下の記事で詳しく紹介しています。
②オンスク.JPの講座+テキスト・過去問題集
アガルートアカデミーの講座が高額で手が出ないという、「市販の問題集+オンスク.JPの講座」でも、近い対策ができます。
過去問に似た問題が多く出る「衛生管理者試験」では問題集は必須になります。また、つまずいたときに参照できるテキストがあったほうがいい人は図解・イラストが多いテキストも購入しましょう。
過去問を取り扱う問題集は、ユーキャンのテキストがオススメです。
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図解やイラストが豊富なテキストも一緒に購入する場合は、TACのものが良いでしょう。
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紹介したものに限りませんが、過去問題集は必ず必要なものになります。他の参考書について詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
最短合格を目指す上で、動画学習による定着率アップも必要です。
動画学習を安価に行うことができるのが「オンスク.JP」です。
「オンスク.JP」では、様々な資格試験の対策講義動画がウケホーダイのオンライン講座で、衛生管理者の講義は約7.5時間分あります。
月額1,628円から受講することができるので、1ヶ月分は必要経費として登録しましょう。(※不合格になると、再受験料や交通費などでもっと高くついてしまいます。)
「オンスク.JP」の評判について、詳しくは以下の記事で紹介しています。
ステップ3 勉強時間の捻出
最短合格を目指す上で、2週間〜1ヶ月の間は勉強時間を最低でも1日3時間捻出しなければなりません。
出勤時間(出勤前)1時間+昼休み1時間+退勤時間(退勤後)1時間を目安に3時間を確保するようにスケジュールしましょう。
仕事が休みの日に集中して勉強するという手もありますが、短期合格のためには細切れ時間に少しずつ知識を定着させていくほうが効果的です。
勉強は、動画学習とテキスト学習を平行して行い、場所・時間により集中できる方法を選びましょう。
・通勤時間は、動画学習
・昼休みは机があるから、問題演習
・入浴中は、復習で音声だけ流す
このように、自分の学習ルーティンを決めて集中して取り組みましょう。
ステップ4 最短合格のための勉強法
最短合格のための教材準備と心構えができたら、勉強をしていく手順です。
第一種衛生管理者試験最短合格のための勉強法
- 過去問全体をチェック
- テキスト・講義動画を一周(2週間以内で)
- 過去問題集を何周も解く
- 使える語呂合わせがないか確認
- 公表問題最新の2回分を解く(試験1週間前)
- 1週間の重点学習科目を考える
- 当日まで、間違えた問題を重点的に確認
①過去問全体をチェック
まず、第一種衛生管理者試験の試験範囲・難易度を過去問から、理解しましょう。
有害業務を含めた5科目で、全44問ということがわかります。
合格ラインは、全体の60%、各科目40%以上の正答率です。
この合格ラインを頭に入れて、勉強をすすめることが非常に重要です。
難易度としては、有害業務を含む範囲のほうが難しいので、有害業務の科目で40%、有害業務以外の科目で80%の正答率を目指すといいでしょう。
②テキスト・講義動画を一周(2週間以内で)
科目ごとの難易度を把握した上で、実際にテキスト・動画の利用を開始します。
ここで重要なのが、時間をかけずにテキストを1周するということです。
長くとも、全体の学習期間の半分以下の期間で終わらせることにしましょう。
1ヶ月の合格計画では、最長2週間となります。2週間で終わるよう、1日に学習できる時間を計算して、2週間で終わるペースで毎日テキスト学習・講義動画の学習を続けましょう。
この時点で、記憶に定着させる必要はありません。「見たことある」という感覚が重要です。
③過去問題集を何周も解く
テキストで全体を学習した後は、過去問題に取り組みます。
1回の試験問題がまとまっているものではなく、「重要過去問題まとめ」がいいでしょう。
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過去問学習を通して、衛生管理者試験問題の出題方法・出題パターンに慣れましょう。
衛生管理者試験は、過去問から繰り返し出題される傾向にあります。
④使える語呂合わせがないか確認
過去問題をやるのと同時期に、使えそうな語呂合わせや暗記法があれば使うとよいでしょう。
過去問題を解いていく中で、なかなか暗記できないものを語呂合わせなどで正解できる経験があると、本番でも活かすことができます。
紹介されている語呂合わせをすべて覚えるのではなく、自分の勉強に必要なもので、
「語呂合わせが使えそうであれば利用する」というのがいいでしょう。
⑤公表問題最新の2回分を解く(試験1週間前)
試験1週間前になったら、公表試験問題を解きましょう。
第一種衛生管理者、第二種衛生管理者ともに2回分ずつです。
過去問題集を解いていれば、類似問題が出題されているはずです。
この時点で、合格ラインに近い点数が取れていることが理想ですが、取れていなくても問題ありません。
まだ時間があります。
⑥1週間の重点学習科目を考える
4回の公表試験問題を解いたら、科目ごとの現状分析を行いましょう。
・4割の正答率に届かない科目はないか
・全体6割を目指す上での戦略
正答率4割に満たない科目があると、その時点で不合格です。
公表試験問題を4回受けて、正答率5割未満の科目がある場合は重点的に学習するようにしましょう。
また、覚えるのに苦労していることの「捨てる判断」をするタイミングでもあります。
筆者は「作業環境測定」の問題は、早い時点で覚えるのを放棄し、捨てました。数学が苦手な方は、計算問題を捨てるという考えもアリだと思います。
⑦当日まで、間違えた問題を重点的に確認
戦略を立てたら、残りの1週間で対策をしていきましょう。
1週間前の対策は過去問に限らず、語呂合わせやテキストの見直しも行い、定着率を高めることが目的です。
苦戦していた分野で、思わぬ暗記の糸口がつかめることがあります。
1週間前に立てた戦略が間違っていなければ、これで合格できます。
第二種衛生管理者試験最短合格のための勉強法
第一種衛生管理者とほぼ同じ流れですが、解説します。
- テキスト・講義動画を一周(1週間以内で)
- 過去問題集を何周も解く
- 使える語呂合わせがないか確認
- 公表問題最新の2回分を解く(試験4日前)
- 3日間の重点学習科目を考える
- 当日まで、間違えた問題を重点的に確認
①テキスト・講義動画を一周(1週間以内で)
テキスト・講義動画を時間を書けずに1周します。
2〜3日で1科目を終了させるので、スピード感をもって取り組みましょう。
この時点で、記憶に定着させる必要はありません。専門用語等を「見たことある」という感覚が重要です。
②過去問題集を何周も解く
テキストで全体を学習した後は、過去問題に取り組みます。
1回の試験問題がまとまっているものではなく、「重要過去問題まとめ」がいいでしょう。
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過去問学習を通して、衛生管理者試験問題の出題方法・出題パターンに慣れましょう。
③使える語呂合わせがないか確認
暗記が難しいものに対しては、語呂合わせを使うといいでしょう。
語呂合わせが面白くて、第一種衛生管理者の範囲の暗記をしてしまうということがないようにしましょう。
④公表問題最新の2回分を解く(試験4日前)
試験4日前になったら、公表試験問題を解きましょう。
第二種衛生管理者の2回分と、第一種衛生管理者の有害業務を除いた範囲2回分を解きましょう。
この時点で、合格ラインに近い点数が取れていることが理想です。
⑤3日間の重点学習科目を考える
第二種衛生管理者試験では、3科目のみのため、苦手科目があるというのは致命的です。
合格ラインは6割ですが、どの科目でも平均的に点数が取れるように学習しましょう。
直前学習では「労働生理」の範囲が、得点をあげやすいと言われています。
身体に関することで、範囲が狭いので重点的に学習すると良いでしょう。
⑥当日まで、間違えた問題を重点的に確認
3日前からはラストスパートで、テキスト・問題集・講義動画・語呂合わせで不得意分野を無くしましょう。
試験当日まで繰り返すことで、合格に近づけます。
1週間程度で合格した人もいるが、少数派
第一種衛生管理者で1ヶ月、第二種衛生管理者で2週間という期間を設定していますが、もっと短期間で合格しているという人もいるようです。一夜漬けで合格したという人もいるようですが、天才以外には無理だと思います。
東大に現役合格している人がいるように、自分より頭いい人はたくさんいます。
多くの人が合格できる最短の期間が2週間〜1ヶ月だと思ってください。
必要勉強時間の第一種衛生管理者(100時間)、第二種衛生管理者(60時間)の半分以下の勉強時間というのは、さすがにオススメできません。
通信講座の受講が最短合格には必要
最短合格のためのテキストとして、2パターンともにオンライン講座の受講を推奨しています(パターン①で「アガルート」、パターン②で「オンスク.JP」)。
しかし、独学で勉強して、合格している人もたくさんいます。
実際に、筆者の後輩10人以上が衛生管理者に合格していますが、オンライン講座を利用していたのは2人のみでした。
ただし、時間をかけずに最短合格を目指す場合には、「網羅的な講義動画」「短期間での合格に設計されたテキスト」を利用したほうがいいと考えています。
最短合格には「情報選択の時間」も「広告を見る時間」も惜しんで、勉強に集中したほうがいいでしょう。
下記の記事では10の通信講座をランキング形式で紹介しています。
まとめ:最短合格には1日3時間の勉強を
衛生管理者試験に最短で合格する手順を解説してきました。
- 過去問全体をチェック(試験の雰囲気を掴む)
- テキスト・講義動画を一周
- 過去問題集を何周も解く
- 使える語呂合わせがないか確認
- 公表問題最新の2回分を解く
- 合格点を取るための戦略をたてる
- 当日まで、間違えた問題を重点的に確認
この方法で、1日3時間の学習時間を確保できれば、合格できるでしょう。
第一種衛生管理者で1ヶ月、第二種衛生管理者で2週間という期間、集中してみましょう。
ここで紹介した以外のテキストが気になる方は、以下の記事も参考にしていただければと思います。