・年齢:30代前半
・総務系の大学職員
・2020年、第一種衛生管理者試験合格
・後輩10人以上に試験対策の助言経験
・「衛生管理者.com」管理人
「衛生管理者試験」の受験が決まったら、受験申し込みのための書類の準備が必要です。
国家資格ということもあり、書類を用意するのが大変です。
また、「受験案内」の冊子が非常にわかりづらいため、申し込む前に嫌気が差してしまう人も多いのではないでしょうか。
・必要書類を項目ごとにまとめて、紹介します!
・受験対象者の、「大卒+勤務1年」「高校卒+勤務3年「高卒未満で勤務10年」のいずれかに大半の方が当てはまります。
・早めに受験予約の枠が埋まるため(特に関東)、すぐ申し込みましょう!
この記事を読んでいただければ、受験に必要な書類がわかります。
特に取り寄せに時間がかかるのは「卒業証明書」「事業主の発行する証明書(事業者証明書)」です。
2024年からオンラインで受験申請が可能になりましたが、必要書類は郵送が必要です。
衛生管理者試験申し込みに必要な書類
試験受験のために揃えなければいけない書類は5種類。必要書類は第1種も第2種も一緒です。
受験申請書:受験申請システムで入力可能に!
以前は申請書を取り寄せて記載が必要でしたが、2024年以降、「公益財団法人安全衛生技術試験協会受験申請システム」でWEB上で入力できるようになりました。
https://www.exam.or.jp/m/index.html
申請書がない場合、各センター(結構、僻地にある)に取りに行くか、郵送費を払って取り寄せる必要があります。郵送については下記のホームページから手続きできます。
試験手数料:6,800円を郵便局で振込
領収書を添付するのですが、振り込みしか認められておらず、2024年時点で郵便局からの振込だけになっています(6,800円)。クレジットカードなどが使えないのが不便です。
郵便局は平日の日中しか開いていませんから、昼休みなどに済ませるのがいいと思います(職場の近くに郵便局がない人は大変ですね)。
証明写真:(たて3cm x よこ2.4cm)
写真は証明関係の書類に添付するものですね(この写真がそのまま免許証の写真にはなるわけではありません)。
一般的な正面向き、脱帽の写真ですね。スマホで撮れてしまいます。免許申請の時にも必要なので、4枚程度持っておくといいでしょう。
コンビニ証明写真のピクチャンなどで簡単にプリントできます。
事業者証明書(事業主の発行する証明書)
事業者証明書の準備が大変です。衛生管理者試験を受けるために「受験資格」があるのですが、多くの人はいずれかにあてはまると思います。
・大卒 + 1年以上の実務経験
・高卒 + 3年以上の実務経験
・10年以上の勤務経験
「実務経験」とありますが、労働衛生に関する業務をしていたと事業者が証明すればOKです。「労務管理」や「職場のゴミの処理」なども幅広く捉えれば、「労働衛生に関する実務経験」と解釈できます。
この場合、それぞれ下記の書類が必要となります。
・大学の卒業証明書 + 事業者の証明書(1年の実務経験)
・高校の卒業証明書 + 事業者の証明書(3年の実務経験)
・事業者の証明書(10年の実務経験)
事業者証明書は下記の例を参考にしてください。
衛生管理者 事業者証明書 (PDFファイル)
事業者証明書はインターネットからダウンロードできます。
また、事業者証明書の記載については、下記の記事にまとめています。
卒業証明書:最終学歴の証明書(期限の定めなし)
「卒業証明書」は高校または大学が発行する原本が必要です(高卒未満の場合は不要)。
卒業した高校または大学のホームページに行き、卒業証明書の発行方法を確認しましょう。
窓口または郵送・オンライン受付のところが多いと思います。発行料と郵送代がかかりますね。
大学の卒業証明書はコンビニで印刷できるケースもありますね。
なお、卒業証明書の期限は定められていないので、数十年前に取得したものでも問題ありません。
免許申請の必要書類と免許申請期限
合格となったら、一安心かと思いきや免許の申請もやや大変です。
下記の書類を準備して、「東京労働局」に郵送することで「労働安全衛生法による免許証」を取得することができます。
免許申請の期限はなく、一度合格したらいつでも免許申請が可能です。
【公式】東京労働局 労働安全衛生法に基づく免許証交付申請について
免許試験合格通知書:合格者に送付される
ホームページで合格を確認したら、登録した自宅に「合格通知書」が届きます。これが送付書類の1つ目です。
免許申請書:試験会場で忘れずに持ち帰る
衛生管理者の試験会場で配布されます(ホームページからダウンロードもできます)。
基本的に必要事項を記入するだけですが、また証明写真を貼る必要があります。この写真が免許証の写真になります!これが送付書類の2つ目です。
返信用封筒:試験会場で忘れずに持ち帰る
衛生管理者試験の会場で配布されます。
免許が完成した後の本人への郵送用です。
所定の金額の切手(434円分)を貼ってください。これが送付書類の3つ目です。
失くしたり、もらえなかった場合は適当な封筒に、返信用切手を貼ってもいいです。
その他、状況に応じて必要な書類
基本的には上記の3点ですが、氏名が変更になった場合は「戸籍抄本」、住所が変更になった場合は「住民票」、外国籍の場合は「在留カード」などが必要です。
免許の発行は管轄が厚生労働省で、安全衛生技術センターも厚生労働省管轄の機関なので、一括に手続きしてくれれば有り難いのですが・・・。
安全衛生技術センターへの試験申し込みを行い、合格後に東京労働局への申請が必要。
これらを送って、あとは待つだけですが、私の場合は到着まで約2ヶ月かかりました(2020年1月頃のこと)。
通常は1ヶ月もあれば送付されるようですが、混雑時は時間がかかることもあるようです。
まとめ:1日でも早く申請書類を準備しましょう
書類が届くのに時間がかかったり、人によっては「事業者証明書」を発行してもらえないということもあるかもしれません。
勉強を始めてから、「受験資格がない」となってしまったら元も子もないので、早めに準備しましょう。
試験申込時の「事業者証明書」「卒業証明書」は発行に時間がかかります。その他の書類作成や証明写真の撮影含めて、早めに準備して、勉強に集中できる状況をつくりましょう!
おすすめテキスト・通信講座も紹介していますので参考にしてください。