「衛生管理者」資格は国家資格なので、取得が難しいのでは?と不安になっていませんか。
「衛生管理者」は合格率が約50%で、比較的簡単に取得できる国家資格です。ぜひ、臆せず受験しましょう!
本記事では、第一種衛生管理者試験に一発合格した筆者が、衛生管理者試験の合格率および難易度をわかりやすく解説していきます。
・衛生管理者試験の合格率が約50%ってホント?
→第一種が42.7%、第二種が49.7%です(令和3年度)
・衛生管理者試験の難易度はどのくらい?わかりやく他の資格と比較してほしい。
→わかりやすくすると簿記3級くらいの難易度です。
・合格するのに講習などを受けないといけない?
→講習を受ける必要はなく、独学で合格できます。
この記事を読んでいただければ、衛生管理者資格がそんなに難しい資格ではないことが理解いただけると思います。
衛生管理者試験は第一種、第二種とも何回でも受験できる、合格率が約50%の試験です。
第一種衛生管理者試験の合格率・問題数
まず、衛生管理者には第一種と第二種があります。自動車運転免許のようなもんですね。
第一種は全ての業種、第二種は特定の業種(有害業務と関連の少ない情報通信業、金融・保険業、卸売・小売業など一定の業種の事業場においてのみ)に対応しています。第一種の方が幅広くできると覚えておけばいいと思います。
安全衛生技術試験協会のホームページの情報によると、令和3年度の第一種衛生管理者の合格率は42.7%です。
第一種衛生管理者は約68,000人の受験者に対して、約29,000人が年間に合格しています。
出題数については「五者択一」の問題が44問です。
この中で全体の正答率が60%、各出題項目の正答率が40%以上で合格です。選択式で400点満点中240点以上は取れそうな気がしませんか?
40%未満の正答率の科目がないことも合格条件になりますので、苦手科目を作らないように勉強しましょう。
第二種衛生管理試験の合格率・問題数
第二種衛生管理者試験の範囲は第一種衛生管理者試験から「有害業務」による出題がなくなった範囲です。
従って、有害業務を扱うような業種では仕事ができないのが第二種衛生管理者です。
安全衛生技術試験協会のホームページの情報によると、令和3年度の第二種衛生管理者の合格率は49.7%です。
第二種衛生管理者は約36,000人の受験者に対して、約17,000人が年間に合格しています。
合格率は第1種のほうが若干低く、受験者数は第一種が第二種の2倍近くになっています。
令和2年度はコロナの影響で受験者数が少ないですが、毎年似たようなデータになっています。

出題数については「五者択一」の問題が30問です。
第一種衛生管理者試験から有害業務に関する範囲を除いた「関係法令」「労働衛生」「労働生理」の3科目で、各10問100点満点の合計300点満点です。
合計が180点以上、40点未満の科目がなければ合格になります。
衛生管理者の難易度は簿記3級くらい
必要な勉強時間は2ヶ月くらいと言われています。
身近な資格でいえば、簿記3級と同じくらいの難易度だと思ってください。
厳密に言えば、第二種衛生管理者試験は簿記3級より簡単、第1種衛生管理者は簿記3級より少し難しいレベルです。
簿記3級を取得した家族や友達に聞いてみてください、同じくらいの勉強時間や取り組み方で衛生管理者試験も合格できると思います。
資格試験の合格に向けて、参考書を購入して独学で取得する人もいれば、講習会に通って取得する人もいると思います。
衛生管理者も独学で取得することもできるし、お金を払って授業を受けて取得する人もいます。
具体的な勉強方法についてはこちらの記事もご確認ください。

講習などは受ける必要はありません。独学がおすすめ
衛生管理者試験は独学で合格できる試験内容だと断言します!
「衛生管理者資格」取得のための講習会(第一種は3日間程度、第二種は2日間程度 都道府県によって異なる)を都道府県等が開催しており、会社を通して「衛生管理者資格」をとる人は会社からこの講習を受けるよう勧められると思います。
この講習で試験のポイントの解説を受けて、それを元に勉強をする。という人が多いですが、この講習会も必要ないというのが私の考えです。
講習会では全ての内容を3日間でやるのですが、化学物質等は知らない単語だらけで、聞いていても全くわかりません。(私は参加しましたが、無駄だったと感じています。)
黄りんマッチはこういう特徴で・・・・、ベリリウムは・・・など、工場で働いているわけでもないので、全く頭に入ってきませんでした。
独学に限りますので、試験を受けると決めたら、まず問題集に目を通しましょう。
おすすめの問題集はこれです。この問題集だけで合格できました。範囲が多少変わるので、発売している最新年度のものを購入しましょう。
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まとめ
「衛生管理者試験」は合格率50%程度の試験です。また、何度でも受験できる機会がありますので、積極的にチャレンジしましょう。
私は独学で、第一種衛生管理者試験に合格しましたが、資格取得後、すぐに「衛生管理者」の業務をする方はより深い知識が必要なので、講習を受けるという選択肢もあります。
第一種衛生管理者試験に合格後、翌年宅地建物取引士の試験を受けたのですが、その際は通信講座(アガルートアカデミー スキマ時間も有効活用できるオンライン講座)も利用しました。
試験の難易度によっては、資格の予備校や通信講座も有効だと思いますが、衛生管理者試験は過去問を徹底的にやることに限ると思います。
