・年齢:30代前半 千葉県在住
・総務・人事担当のサラリーマン
・2020年、第一種衛生管理者試験合格
・後輩10人以上に試験対策の助言経験
・「衛生管理者.com」管理人
2020年に第一種衛生管理者の資格を取得した時の体験談を書いていきます。
第1回は会社から受験を打診されてから、衛生管理者講習会を受けるまでです。
・どのような経緯で衛生管理者試験を受けたのか
・第一種衛生管理者と第二種衛生管理者どちらを受験するか
・都道府県で開催される衛生管理者講習の内容
以上の雰囲気をつかんでいただけると思います。
【早めの準備を!】衛生管理者試験の受験・免許申請に必要な書類を解説
衛生管理者試験受験の指令を会社から受ける
2019年7月会社から衛生管理者試験の指示を受ける。
元々、職場では総務・人事関係の仕事をしていた。ある日、本部から衛生管理者試験受験者推薦依頼のメールが課長のもとに届いた。
「あなたの部署から1名、衛生管理者試験受験者を推薦してください。」という内容のメール。
「衛生管理」という仕事があって、上司が担当しているのは知っていた。
部署の中では、誰か1人を推薦となっていたが、上司が課長と相談して、私を推薦することとなった。
理由としては、
・上司がそろそろ異動になる可能性が高いこと。
・人事関係の担当者が「衛生管理」の業務を担うことが多いこと。
特別、断る理由が見つからなかったので、引き受けた。
衛生管理者の受験資格に、「大学卒業+1年以上の実務経験」という条件があるけれど、「実務経験」に関しては幅広く解釈し、1年以上在籍していれば問題ないという会社の判断だった。
だいたいの流れは上司(第一種衛生管理者資格所持)が教えてくれた。3日間の講習を受けにいき、その後独学で2、3ヶ月勉強して、試験を受ける。
上司も3年前に同じ流れで、第一種衛生管理者に一発合格している。
その後、本部から講習会の日程が送られてきた。
衛生管理者講習会の日程と1種か2種かを決定
講習会の日程は3つあった。10月と12月と1月だったと思う。
それぞれ連続する3日間。第一種は3日間、第二種は2日間、千葉県の「労働者会館」みたいな場所で講習を受ける。そこでテキストももらえるということがわかった。
もらったテキストは以下のもの。
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1番早い10月の日程を選んだ。また、第一種衛生管理者を受けるか、第二種衛生管理者を受けるかを選ぶ。
どちらを選んでもいいと上司に言われる。職場は有害物質をあつかわないので、どちらでもいいとのこと。(第一種は全ての業種、第二種は第一種より狭い範囲の業種を担当できる。)
上司が1回で第一種衛生管理者を取得していたので、私も第一種にした。なにか潰しが効くかもしれないと思って、第一種にしたというところ。
【一種がオススメ!】第一種衛生管理者と第二種衛生管理者の違いを解説
会社の本部で取りまとめて、講習受講の申請をしてくれた。
本部から「講習会の受講票」が送られてきて、講習会に参加することになる。ちなみに、講習会に参加するまでは特に勉強したり、予習したりはしなかった。
衛生管理者講習の会場・雰囲気等
県の労働会館で行われる講習会は3日間に渡って行われる。時間はそれぞれ平日の9時から17時(第二種衛生管理者の講習は2日間)。
会社には「外勤研修」の届出をして、講習に行く。直行直帰だから楽だった。講習には全部で60名ほど参加していて、会社の同僚も参加していた。
千葉県の会場はモノレールの駅から徒歩圏内だが、コンビニなどは少し離れており、会場で昼食弁当の販売も行っていた。
講習を受けている人の中には休み時間に会社と連絡をとって、講習後に会社に戻って仕事をしている人もいたようだ。
初日、古ぼけた施設・会場、机と椅子にテキスト2種と過去問題集が置かれている。「衛生管理テキスト上・下」と「衛生管理者試験問題集」
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(この中の、問題集だけで、第一種衛生管理者試験に合格できると思う)
これを元に講習が進む。これを3日間持ち運ぶのが結構苦痛だった。分厚い参考書3冊を持って講習・授業に通うなんて、大学に通っていた時、以来だ。
朝、出席をとって、スタンプが押される。これが3日間ともある。
多分、終了後、出席状況を会社に送っているのだと思う。出席をとった後、講師による講義が始まる。講師は「労働衛生コンサルタント」の資格を持っている方がやっている。
「労働衛生コンサルタント」は第一種衛生管理者の上位資格。
衛生管理者講習の費用・内容
公益社団法人千葉県労働基準協会連合会の講習会の費用は以下の通り(2023年4月~)
- 第1種衛生管理者 会員:14,740円
- 第1種衛生管理者 非会員:18,040円
- 第2種衛生管理者 会員:10,340円
- 第2種衛生管理者 非会員:13,640円
衛生管理者講習の内容①:テキストの説明
講習の内容、2日半はテキストの中で重要な部分の説明、残りの半日で過去問をといて、解説を行う。
第二種の場合は、1日半がテキストの解説、残りの半日が過去問だった。
話の内容はわかりづらい部分がとにかく多い。序盤は衛生管理の役割や法律上の位置づけなど、なんとなくわかる内容。
「事業主は1ヶ月に1回、〇〇をしなければならない」
「〇〇日以内に選任しなければならない」
こんなことを説明していく。なんとなくはわかる。これが試験範囲の「関係法令」の序盤。
しかし、途中から全然わからなくなる。特に、有害物質を扱う範囲の講習。
「ベリリウムは・・・・・・・第1種・・・・である」
「キシレンは・・・・・・・・・などの症状を起こす」
単語自体をはじめて聞くのに、その効用などを覚えなければならない。苦痛だ。
1日目の序盤はなんとなくわかるが、それ以降はこんな苦痛の講習が続く。
唯一メモするのは講師が説明する、過去5年で何回出題されたかということ。この問題は13回とか、3回とか言っているのだけメモする。
10回以上出されているのは、後から復習しようと思ったからだ。ちなみに、メモったこの回数も後から見直すことはなかった・・・。
あとは講師が衛生管理に必要なマスクや測定器などを持ってきて、使い方を説明してくれるが、どんな時に、どのように使うのか全くわからない。
ほとんど試験に出るわけでもないし・・・。
衛生管理者講習の内容②:過去問と解説
最終日の午後には過去問をといて、解説が2セット行われた。私はその時点での正答率は40%程度であった(五者択一なので、適当に選んでも20%にはなるが)。
「関係法令」でなんとなく聞いたことや、常識的に考えて消去法を使うと40%くらいになると思う。
ただ、下記のようなものは全くわからない。
次の中から◯◯な物質を選べ。
1、塩素 2、アセトン 3、硫酸ジメチル 4、ニッケルカルボニル 5、ジクロルベンジジン
まず、パソコンで打っても変換できない有害物質・化学物質名・・。3日間講習を受けて、こんな状況だ。
講習の最後に「衛生管理者資格者試験」申込みの案内状が渡されて、終了。
各自で安全衛生技術センターに申し込んで、受験をしてくださいとのこと。
「この講習は意味あったのだろうか」 「本当に合格できるのだろうか」
そんなことを考えながら、受講は終了した。
合格経験談①はここまでです。②以降も読んでいただけると嬉しいです。