・年齢:30代前半
・総務系の大学職員
・2020年、第一種衛生管理者試験合格
・後輩10人以上に試験対策の助言経験
・「衛生管理者.com」管理人
衛生管理者試験は過去問と類似の出題が多いため、独学での合格が可能です。更にいうと、お金をかけずに無料での資格取得も目指すことができます。
・衛生管理者試験は2ヶ月程度の勉強で独学合格が可能(筆者が経験済み)
・お金をかけずに合格できる方法を併せて紹介(会社への交渉・メルカリなど)
・独学で使える3つの裏ワザも紹介
「独学」「お金をかけない」勉強方法を紹介していきます。
本記事で紹介する裏ワザは以下の3つです。
- 「Kindle unlimited」の利用
- 読み方は無視する
- 別の問題の選択肢がヒントになる
裏ワザだけ気になる人は、目次をクリックすると読みたいところまでジャンプできます。
【一種がオススメ!】第一種衛生管理者と第二種衛生管理者の違いを解説
衛生管理者試験の独学勉強のスケジュール
衛生管理者試験の独学での勉強手順を紹介していきます。第1種・第2種でやることは変わりません。独学で2〜3ヶ月の勉強で合格を狙えます。
ステップ0 会社負担で手に入る教材はないか確認
勤め先の事業場で「衛生管理者」として仕事をするために、勉強を始める人がほとんどでしょう。
会社のために受けるという側面もあることから、テキストや講習を会社負担にしてもらえないか確認するといいでしょう。
独学で勉強するのにも、テキスト費用を負担してもらえるのであれば、無料合格が近づきます。
ステップ1 テキスト・問題集を手に入れる
お金をかけずに合格したいといっても、テキストを買わないというのは無謀です。
購入前の場合、以下の2点のいずれかがオススメです。
過去問題中心のおすすめテキストはこちらです。
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【参考】『ユーキャンの第1種衛生管理者 重要過去問&予想模試』レビュー
イラスト中心のおすすめテキストはこちらです。
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テキスト選びに悩んだら、下記の記事も参考にしていただければと思います。
また、試験問題が難しくなっているという話もありますので、メルカリ等で数年前の中古問題集を利用するのはやめたほうがいいです。
最新のものを買って、新しいうちに売ることをオススメします。
テキストを進めながら、並行して以下の勉強を採り入れましょう。
ステップ2 YouTubeの無料動画を利用
独学での衛生管理者試験合格には、音声動画学習も有効です。
通信講座はお金がかかりますが、You Tubeの無料動画でも対策ができます。
「のぐちゃん先生」のYou Tubeでは語呂合わせなどを使って、勉強することができます。
ポイントは「テキストの補足」として使用することです。
You Tubeの無料動画は全範囲を網羅していないので、以下の流れで学習するようにしましょう。
- 「テキストで全体を学習」
- 「You Tubeで知識定着」
- 「テキストで再復習」
全範囲を網羅した動画学習なら、有料ですが「オンスク.JP」がおすすめです。
ステップ3 語呂合わせで知識の定着
無料動画と併せて、記憶定着の手助けをしてくれるのが語呂合わせです。
テキストを読んで、過去問を解くだけでは、覚えきれない知識もあります。
知識を効率的に定着させるために、語呂合わせも使いましょう。
ステップ4 過去問題は「過去問.com」を利用
衛生管理者試験の合格には、過去問対策がかかせません。
関東安全衛生技術協会のホームページには2回分の公表問題が公開されています。
【関東安全衛生技術協会】衛生管理者 試験公表試験問題(過去2回分)
また、「過去問.com」というサイトでは、過去8年間の過去問を掲載しています。
紙の資料で問題を解くほうが、知識の定着と本番対策になりますが、お金をかけないのであれば、インターネットで問題を解くというのもありです。
本番対策として、試験日が近づいたら公表試験問題の過去2回分を解くといいでしょう。
ステップ5 問題集を繰り返し解く
衛生管理者試験の合格で必要なのは、過去問題を繰り返し、解ける範囲を増やすことです。
You Tube・語呂合わせを利用しながら、解ける問題を増やしていきましょう。
本番は全体で6割以上、各分野4割以上の正答率で合格です。公表試験問題でこのラインを安定して超えられるまで、2ヶ月程度はかかると思います。
安定して6割以上の正答率がとれるようになったら、本番も問題ないでしょう。充分に一発合格が狙えます。
衛生管理者試験で実際にかかる費用
衛生管理者試験を受けるのに、費用負担は少なくありません。
【全員共通にかかるもの】
- 衛生管理者試験受験料・・・6,800円
- 試験会場への交通費・送料等事務費・・・数千円~1万円
【テキスト・講習でかかるもの】
- テキスト・・・1,500~2,500円
- 衛生管理者講習費用(都道府県が開催)・・・2~3万円
- 通信講座(民間企業が提供)・・・数万円
自己負担を減らすために、どこまで会社が費用を負担してくれるか確認しましょう。
「衛生管理者講習費用」「衛生管理者受験料」「事務費」を会社が負担してくれるのであれば、無料で合格までたどりつけるでしょう。
都道府県ごとに行われる「衛生管理者講習」に参加しても、あまり試験対策の役には立たないと思いますが、無料でテキストがもらえます。
無料のテキストは多くの都道府県で、3冊セットで配られており、合格後に2,000〜3,000円でメルカリ等で売ることもできます。
会社が負担してくれない場合には、テキスト1冊だけ購入しましょう。
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衛生管理者試験合格のための裏ワザ
衛生管理者試験合格のために使える裏ワザを3つ紹介します。真面目に勉強するのが基本ですが、この方法も覚えておくといいでしょう。
- 「Kindle unlimited」(書籍読み放題)の利用
- 読み方は無視する
- 別の問題の選択肢がヒントになる
「Kindle Unlimited」(書籍読み放題)の利用
「Kindle unlimited」(キンドル・アンリミテッド)はAmazonが提供する、電子書籍読み放題サービスです。
マンガや小説、ビジネス書が主な対象作品ですが、衛生管理者のテキストが対象になっていることがあります。
日々、対象の書籍が代わり以下の書籍が対象になっていることもあります。
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上記の村中一英先生のテキストは、全体のテキストランキングでも3位にしていますので、読み放題で利用できるとなれば、かなりお得です。
読み放題対象が変わることがあるので、こまめにチェックするようにしましょう。通常読み放題は月額980円なのですが、初利用者は30日間無料などのキャンペーンが開催されています。
【kindle unlimited(キンドル・アンリミテッド)とは】
・月額 980円
・初回30日間無料
・200万冊以上が読み放題
・漫画、小説、雑誌、ビジネス書など多ジャンル
スマホにKindleアプリをダウンロードすることで、スマホから書籍を読むことができます。他にもリベ大の『お金の大学』や伊坂幸太郎さんの『ホワイトラビット』など、話題の書籍も読み放題です。
読み方は無視する
衛生管理者試験は、以下のように覚えるべき用語がたくさんあります。
- ベータ-ナフチルアミン
- N,N-ジメチルホルムアミド
- 硫化水素用防毒マスク
- 工業用ガンマ線照射装置
カタカナの用語も漢字の用語も、全て読んで覚えるのに時間がかかります。
僕の場合、全て用語名を覚えることはしませんでした。
- ベータ-ナフチルアミン → ベータ・・・アミン
- 工業用ガンマ線照射装置 → 工ガンマ装置
上記のように、自分で理解しやすく変換して、特徴だけを覚えていました。長い用語を覚えるのが苦痛な人には役に立つ方法です。
別の問題の選択肢がヒントになる
まれに、同じ試験内で別の問題の選択肢がヒントになることがあります。
例えば、第一種衛生管理者の試験範囲で「関係法令(有害業務に係るもの)」「関係法令(有害業務に係るもの以外のもの)」があります。
どちらでも「総括安全衛生管理者」が範囲にあるため、別の問題の選択肢がヒントになることがあります。
試験時間は3時間あるので、答えに自信がなければ、別の問題にヒントがないか探すのもいいでしょう。
独学・無料合格を目指すデメリット
無料(会社負担)で教材を集めて、独学で衛生管理者試験に合格することは可能ですが、無料のデメリットも把握しておきましょう。
「You Tube」・・・広告あり。全範囲を網羅していない。
「ネットの語呂合わせ」・・・最新の情報に対応していない可能性
「過去問.com」・・・・広告あり。全て解くのに時間がかかる
無料で公開している情報のため、情報が最新になっていなかったり、広告が入ったりするため、勉強の集中を阻害する要因にもなります。
最速での合格を目指すのであれば、通信講座などで時短を図るのが懸命です。
まとめ:独学・無料での合格も可能
独学でお金をかけずに、衛生管理者試験に合格する手順を解説してきました。
会社に費用負担の交渉・確認をして、以下の手順で学習を進める
- テキスト・問題集を手に入れる
- You Tubeで対策
- 語呂合わせを利用
- 過去問をホームページで解く
- 問題集を繰り返し解く
※勉強時には紹介した裏ワザも利用
この方法で、独学で2〜3ヶ月の勉強で合格を狙えます。
第一種衛生管理者で1日1時間を90日間、第二種衛生管理者で1日1時間を60日間が合格に必要な時間の目安と言われています。
お金をかけても、最短で合格したいという方は以下の記事も参考にしていただければと思います。
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