・年齢:30代前半 千葉県在住
・総務・人事の担当のサラリーマン
・第一種衛生管理者試験に一発合格
・後輩10人以上に試験対策の助言経験
衛生管理者試験に合格して、無事に免許が交付されても、すぐに衛生管理者としての業務ができるわけではありません。
事業者(職場)から労働基準監督署に衛生管理者選任の報告をしなければ、衛生管理者としての業務を行うことはできません。
・衛生管理者選任報告の記入例・添付書類を解説。
・衛生管理者選任報告の提出期限は、衛生管理者選任後、14日以内が原則。
・衛生管理者選任報告はホームページの記入例がわかりやすい。
・衛生管理者選任報告提出時の添付書類は「衛生管理者免許証の写し」
この記事を読んでいただければ、衛生管理者選任報告の記載方法がわかります(第一種衛生管理者・第二種衛生管理者共通です)。

衛生管理者選任報告の記入例


衛生管理選任報告書は衛生管理者試験に合格した「あなた」が直接書くものではなく、会社の労務担当者が記載するものです。
衛生管理選任報告様式は厚生労働省のホームページからダウンロードできます。
(インターネット上で作成して、電子申請も可能になりました。)
衛生管理者選任報告の記載例を参考に記載してください。
あなたが職場で衛生管理者を仕事をするには、労務担当者がこれらの書類を記載・申請することになります。
衛生管理者の担当すべき職務には、「労働者の衛生管理一般に関すること」と記載すれば問題ありません。


通常は代表部署が作成して、労働基準監督署に提出しています。



衛生管理者選任報告の添付書類と提出の流れ


報告時の添付書類は「労働安全衛生法による免許証」の写しのみです。
あなたが衛生管理者試験に合格したあと、免許発行の申請をします。
免許が届いたら、写しをとって社内の労務担当部署に送付しましょう。あなたのできることはこれで終了です。
正式に「衛生管理者」への選任のタイミングは会社によります。一般的には以下のタイミングとなります。
- あなたが免許証の写しを出した時点
- 社内会議で認められた時点
労働基準監督署には「報告」のみですから、労働基準監督署から「承認」のような手続きはありません。
選任報告を担当部署から労働基準監督署に送付すれば、社外への報告業務も終了です。
会社によっては「衛生管理者選任の辞令」や「資格手当」がつく案内があるでしょう。
(※資格手当の相場は月に1,000円〜3,000円くらいのことが多いです。)



衛生管理者選任報告の提出期限
衛生管理者選任報告の提出には少し分かりづらいルールがあります。第一種・第二種衛生管理者試験の試験範囲になっていますが、覚えていますでしょうか。
以下のような手順が必要です。
- 衛生管理者を選任する事由が生じる(現在の衛生管理者の退職など)
- 14日以内に後任の衛生管理者を選任
- 遅滞なく、管轄の労働基準監督署に衛生管理者選任報告を送付
職場内での選任は14日以内ですが、労働基準監督署への提出は「遅滞なく(なるべく早く)」という決まりです。
14日+遅滞なくですから、交代から14日以内に提出すれば間違いないでしょう。



まとめ:選任報告には免許証を添付して14日以内に
衛生管理者免許を取得した後は、事業者(会社)が労働基準監督署に報告することになります。
今回紹介した手順で、あっさりと職場の衛生管理者になることができますし、「免許証」を使う機会がほとんどないので、あまり実感はわかないかもしれません。
筆者は、すぐには「衛生管理者」にならなかったのですが、取得から1年以上たって上司が異動し、私が衛生管理者の仕事を行うようになりました。
免許取得時に、免許証の写しを会社に出していたので、会社の労務担当部署から労働基準監督署へ「衛生管理者選任報告」を出してもらうだけでした。
衛生管理者資格取得後の次のステップ、転職の可能性として、以下の記事も参考にしていただければ嬉しいです。





