衛生管理者試験の受験に向けてどのように勉強すればよいか悩んでいませんか?
有料の講習会への参加をオススメされたり、テキストが分厚かったりするので、難しく考えてしまうのも無理ないと思います。
筆者は、過去問を解くだけで良いと考えており、過去問だけで2020年に第1種衛生管理者試験に合格しています。本記事ではその理由を解説します。
・半年間、同じ問題が出るって本当?
→嘘です。試験問題の公表が半年に1回行われるだけです。
・過去問を解くだけ本当に合格できる?
→筆者は過去問だけで対策して合格しました。
・新しい問題はでないの?
→新問題もありますが、数問だけなので、捨てましょう。
詳しく解決していきます!
この記事を読んでいただければ、自信を持って過去問だけ勉強してもらえると思います。
(2022/05/26 05:19:00時点 楽天市場調べ-詳細)
衛生管理者試験は類似問題が非常に多く、過去問の繰り返しだけで確実に合格点には届くということを詳しく説明していきます。

半年間、「全く同じ問題」が出題されるは「嘘」です!
衛生管理者試験は同じ問題が繰り返し出題されやすい傾向にあります。
一方で、「半年間、全く同じ問題が毎回繰り返される」という噂がありますが、それは「嘘」です。
衛生管理者資格取得に関する公式ホームページに4月と10月の試験問題が掲載されています。
この掲載から半年間同じ問題だと思われる方がいますが、ある1回の試験を「例」として掲載されているだけで、毎回同じ問題ということではありません。
例と全て同じではないということは理解しておいていただければと思います(半年間同じ問題だったら、流石に全員合格してしまいますね。。)
合格には過去問をやれば十分!同じ問題がだされる。
衛生管理者試験のコツは、ひたすら「過去問」を解くことです。過去問の正答率を80%にできれば、本番でも合格できるでしょう。
なぜ、過去問を解くのがいいのかというと「同じ問題が出されるから」です。
同じ問題と言っても、問題の一言一句と選択肢の順番も一緒という意味ではありません。過去問を理解できていれば、「正答できるレベルの」同じ問題です。
言葉の定義の文言が別の言葉の定義になっていたり、肯定文が否定文になっていたりしますが、過去問と同じ知識で解答できる問題が出ます。過去問は「公表問題」として公開されています。
実際に半年前と1年前の問題をやればわかります。
何個か「さっき見たな」という問題があります。過去3年分くらいやれば、「これも見たし、あれも見たな」となります。
これが正答率アップの好循環であり、衛生管理者試験の必勝法です。ではなぜ、同じ問題が出されるのでしょうか。

同じ問題がだされる理由は費用と制度上の問題?
「費用」と「衛生管理者資格設置の背景」という点から、同じ問題が出されることの説明ができます。
試験問題作成の費用
資格試験を行うために問題を作成し、問題を刷り、試験官を雇います。他の資格試験も一緒ですが、士業(弁護士や公認会計士)の資格試験は基本的に1年に1回です。
1年に1、2回専門家が集まって、問題を作成すればいいのですが、一方で「衛生管理者試験」は関東では月に4回あります。さらに1種と2種の試験があり2倍です。
それが全国で行われるので、毎回別の問題を作るとなると、1月だけでも30パターンくらいの問題を作る必要があります。
毎回別の問題を作成する費用がありません。
TOEIC等も全国で複数回行われていますが、衛生管理者試験よりも回数が少なく、受験者数も多いです。TOEICは就活で有利になると言われています。
一方で、「衛生管理者試験」は受験者が限られています。受験者数が少なく、受験料収入も少ないため、問題を変更する財政的余裕がないということだと思います。
衛生管理者資格設置の背景
財政的余裕がないのは衛生管理者資格設置の背景も関係しています。
「衛生管理者資格」は個人の能力を示す物というよりは、「事業所に1人はいないといけない」という、義務で成り立っています。
下記のようにまとめられます。
事業主が利益をあげることだけを優先した劣悪な労働環境になる(労働者の搾取)
→法律を作り、事業所の衛生管理のルールを定める(労働安全衛生法)
→国が監視する余裕がないため、職場で法律が守られない(法律の穴)
→事業所に労働衛生の専門家をおき、監視させることにしよう(自主管理)
→「衛生管理者」資格をつくり、国家資格とする(資格の制定)
→一定規模以上の事業所に「衛生管理者」を置く(職場の自主管理)
適切に税金を納めるために専門家の「税理士」がいます。争いを法的に解決するために専門家の「弁護士」がいます。(いずれも難関資格です。)
同じように職場の衛生管理を適切に行うための専門家が「衛生管理者」です。
しかし、「衛生管理」は事業所内で解決することであり、大きなお金が動くこともないので、お手軽にお安く管理できるよう、国家資格として「衛生管理者」が作られたのだと思います。
だから、合格率も50%近くと非常に高いのです。
合格率が10%程度だと、「頑張っても合格しないので、衛生管理業務できません」と言われかねません。そうならないように、少し勉強すれば合格できるようにしています。
まとめ:制度設置の背景からも過去問対策だけで合格可能!
過去問だけで対策できるということを、なんとなく納得していただけたのではないでしょうか。
頭のいい人たちがこんな自主管理のシステムを作っていたなんて驚きですね。「国家資格」と言われたら頑張っちゃいますよね。
過去の問題集で対策するとなったら、下記の1冊を繰り返し解けば十分です。
(2022/05/26 05:19:00時点 楽天市場調べ-詳細)
第1種・第2種衛生管理者の合格率やおすすめ問題集については下記も参考にしてみてください。

